世界のイチロー


今シーズン、11年連続200本安打を逃し・・衰え?・・うんぬん・・・
そもそも年間200本超えのヒットを打つ方が異常なのに、
こう言われるイチローって深い意味で「プロ中のプロ」だよねぇ。

オレは同年代なんだけど、もともとイチローはキライな選手だったのね。
実力はズバ抜けてるのにメッセージ性がないと思ってた。
でも、当時はイチローも20代で必死に張ってたんだろうし、
オレも20代でそんなところを感じ取れるはずもなかったからね。

今、イチローに教えられるのは「自分を貫く必要性」ってこと。

イチローは既存の打撃方法ではダメとされてる打ち方をするもんで、
若手時代にコーチから「直さないと2軍に落とすぞ!」と言われ、
そこでイチローは「どうぞ落としてください」と言って自分の打撃を貫き、
影でこっそり泣きながら、でも胸を張って2軍に落ちていったという逸話がある。
だからこそ今のイチローがあることは言うまでもなく、当然だよね。

社会でも学校でも何処でも圧迫感というかそれに似た空気感が必ずある。
ほとんどはそれに漂ってしまうというのが現実。
でも達観した上でやっぱりこれが正解なんだ!と思うことは逆らってでも貫くべきだ。

みんなが作る「なんとなく」の圧力から抜き出た所に「本当」があるんだから。

もっと自分を高めたい。信じたい。貫きたい。それは全体の為につながっていく。
でも自分を信じるって事は不安と表裏一体。だからこそ、その人なりの「頑張り」が必要になる。
漂うのはいっけん楽に見えるけど実はもっとキツイ。不満や愚痴でいっぱいになる。

背番号51は無言でそれを教えてくれる・・・

連続200本安打は途絶え今シーズンのヒットは184本。(これも凄い数字だけどね)
でもきっとイチローなら来シーズンなにくわぬ顔でまた200本以上打っちゃうんじゃないかなぁ。
そう思わせてくれるところがなんともシビれるよね。

オレはその姿を他人事で片づけず、ほんの少しでもいいから自分の力の種に出来たらと思います。