うまくは言えませんが。


しばらく記事を保留しているいうちに、
数々のメールを letter@boysfolksong.com にいただきました。
心配する内容のものが多かったね。ごめん&ありがとうだね。
調べてみると自分で思うよりけっこう多くの人が気にしてくれているので、
この辺りでちゃんとコメントしとくべきだと思い記事を書きます。

ギターを手にして25年、自分の曲でライブハウスに出てから20年が過ぎました。
いま志村は音楽活動から身を引こうと考えてます。
そこにははっきりとした挫折感があるし、反面やけに清々しいモノも感じます。

僕にとって音楽活動は戦いそのものでした。
セピアな過去を覆すんだ、でないと自分の人生は救われない・・・
そんな意識が正直あってシンガーソングライターという立場にしがみついてきました。
僕はもともと音楽の知識も背景も才能もなかったので、
逆に、意識していい曲を書こう書こうとしてきました。そこが思いのほか大事だったらしく、
結果、一目置かれるところまでは出来たと思います。
この点、これはほとんど言ったことのない事だけど、僕は死ぬほど努力してきました。

いま何故、身を引こうと思ったかと言うと、音楽そのものに限界を感じたからではありません。
正確に言うと「音楽でリッチになる」という目的に限界を感じたからです。
え?金?と思うかも知れないけど、本当のマネーうんぬんと言うより、
「この意識」が僕にとっては生命線だったのです。
つまり「甲子園をめざす」と言って野球をやってた感じですね。
僕は「野球は好きだから河原でやってましてハッピーです」とはなりたくないのです。

このことを考え始めたのは去年です。去年はこの受け入れがたいテーマで頭がおかしくなりました。
そして今年の3/31、ふるさとの「四谷コタン」で約20年ぶりに弾き語りをしました。
20年前と同じステージ、そこから見る同じ景色・・・
この瞬間に何か決断めいたものがふわっと芽生えた感じです。「もういいかな」と。

言いたいことの100分の1も言えてないんだけど、ざっといきさつや心境を言うとこんな感じです。
このサイトももう少し残しておくので、覗いてみてくれる人に向けて、たまには記事書きますよ!
ちなみにこれからなんですが、ふさぎこむような志村ではないので、
もう新たなチャレンジに向かって目まぐるしい日々を送ってるし、そいつをさらに加速させます。
まだ「今までどうも・・」みたいな総括めいたあいさつはしたくないので、今日はこの辺で!!

まだまだ東京は暑いです。ぶっ倒れないように気をつけてくださいね!